ロミオとジュリエット

相手を思うということ、相手に思われるということ。
ほんとうに信じることのできる愛なんてあるんだろうか。
ロミオとジュリエットはその問いに、ふたりきりで立ち向かう…
京都を拠点に活動する舞台芸術カンパニー、共通舞台の最新作!
不朽の名作「ロミオとジュリエット」が今年9月、THEATRE E9 KYOTOで興奮とともに上演される!

【キャスト・演出コメント】

■ロミオ役:鈴木嵩久

ぜんぜんリアルじゃないところで、リアルに生きたいなという思いがあります。ひとりで生きるのではなく。
そのためにやらなければいけないことは膨大で、どれだけ時間があっても足りないし、どれだけのことをしてもどうしたって一緒に生きれないかもしれない。
それを生きれるんだというふうに、信じ切ってしまいたい。信じることにはいつも臆病になってしまうし、いつもちょっとしたことで信じるのをやめてしまうんだけれど、そんなじぶんでも信じられるものを作りたい。
信じやすいものや、信じさせるのが巧いものや、信じることを強いるものや、そういうものはたくさんあるけれど、信じるしかないものは、なかなかないので、そういうものをいっしょに作りたいです。

■ジュリエット役:中原心愛

生きていて、自分の嫌な部分や未熟さ、不安、こわさをいつも感じる。

お芝居をしているときも。
お芝居は特に自分をじっと見つめて知って変わっていく時間にもなったりして、よりその感覚も強くなる。その場に正直に生きる難しさ、自分や人、環境、全部の不確実さや流動性も。
変わっていくことは希望でもあるけれど。

でもお芝居をしてるときは、それが芯になったり、その感覚全部を受け入れられたり、 なんか全部、存在そのままあっていいって思える場所でもあると思う。わたしの心次第。

絶対、がない中でいろんなものを大切にしようとしたり、信じようとしたり、愛そうとするのは難しい。
でも、それをしようとしたり、できたと感じたとき、
救われたり、それで生きていけたりもする。

正直にその場に生きたときの、体や心の状態はほんとう。
難しいけど、そうなりたい。

いろんな自分が邪魔をする。でもそれも自分を守る方法で、だから否定したくなくて。
自分の内奥をただそのまま受け止めて、お芝居をするとき出せるようになりたい。
存在そのままそこに居られる、大丈夫って自分も人もみんな思えるようなところ。ただ人が生きていられる場所。安心できるところが、わたしにとっては舞台。

他者のことも自分のことも、氷山みたいに本当はあるのにほんの一部しか見えなくて、
全然、わからなくて、わかり合えなくて。
でも、その人の見えないところや知らないところがあるって知って、想像することや、それに触れたときに受け止めることはできる。
やわらかく、そのままを素直に捉えて受け止められる人になりたい。知りたい、信じたい、愛したいと思う。

共通舞台「ロミオとジュリエット」でお待ちしています。

■ロレンス・モンタギュー夫人役:細江祐子

今、口にするもの、言葉、行動や思考、視点が未来を決めるなら、少しでも愛のあるものを選びたい。信じ、信じてもらえる、応えることのできる根源は何だろうかと、ロレンスという役の重みを感じながら日々を過ごしています。シェイクスピアの戯曲は1人では太刀打ちできない大きさと深さがあり、試行錯誤しながらこの公演に携わる総勢30名が其々の糸を紡ぐように稽古を積み重ねています。本番で、私たちが声と言葉、身体の織りなすリズムでつくる音のタペストリーは、きっと毎ステージ変わります。ぜひ体感しにいらしてください。

■乳母役:酒井信古

コロナ禍以来、役者降板に伴う代役のお知らせをよく目にするようになりました。 芝居作りにおいて、参加者は誰一人として替えの利かない存在である、という理想だけでは立ち行かない厳しい現実を感じます。
誰かの穴は誰かが埋めねばならないのです。
愛するものはどうでしょう。
乳母という役は夭逝した娘、スーザンへの愛をジュリエットに注いでいるように読めます。しかし、ジュリエットは一途な愛に殉じてしまいます。
愛は掛け替えをもちうるのでしょうか。私にとって、それが本作の主題です。
いくらでも代わりの楽しみがあるなかで、共通舞台『ロミオとジュリエット』にお越しくださいましたら幸いです。

■演出:村上太基

・いま、生活を送るなかで、どこかモヤっとした感覚を持つ方

・舞台芸術という枠に囚われず、「わたし」や他者に向き合い、表現の可能性を追求したいと思う方

・変わることを強く欲する方

これは、本作のオーディションに掲げた「求める出演者像」です。
そして、これはある意味、観客にとってのカルテなのだとも言えます。
劇場がほんとうに必要なのであれば、人は必ずやってくる。
劇場に人が来ないのは、そもそも必要と思われていないから。
つまり要点はとても単純。第一に必要なことをやること。第二に必要な人に届けること。
あなたが劇場に来ないのは、作り手がこの要点を守れていない、理由はただそれだけだと思っています。

「ロミオとジュリエット」は明確な答えを示さないだろうけど、救いになり得るものだと確信しています。
このカルテを持った方に、ぜひ観て頂きたいと思っています。

◉ THEATRE E9 KYOTO 公演情報ページ


【概要】
「ロミオとジュリエット」
作|ウィリアム・シェイクスピア
翻訳|河合祥一郎
主催|共通舞台
京都芸術センター制作支援事業|Kyoto Art Center Artists‐in‐Studios program
京都市「Arts Aid KYOTO」 補助事業

【キャスト】
鈴木嵩久(共通舞台)
中原心愛
細江祐子
酒井信古(人間座)
直井英樹
稲葉帆那(愚禿堂)
アレックス(アソビネクスト)
まつむらかおな
藤井紀香
藤丸与
山原雅大
遠藤正彦
たかみなちな
図司加奈子(劇団カオス)
梅澤希
堀愛子
村上雅彦

【スタッフ】
演出|村上太基(共通舞台)
舞台美術|NEWDOMAIN
舞台監督|北方こだち
照明|川島玲子
音響|林実菜
演出補佐|堀愛子
広報デザイン|藤井良平(goodflat)
広報・記録|春木美海
記録|稲田大勇、もりたゆり
衣装|高井裕太、kaku
アートマネージャー|ミラーロッティー響子(共通舞台)
制作|かづちやえ(演劇UnitΦRing )
プロデューサー|佐藤譲

【サポーター企業】
株式会社T.T
有限会社 一企画

【公演日時】
9月22日(日)14:00開演 売り切れ
9月23日(月・祝)14:00開演 売り切れ
9月24日(火)休館日 
9月25日(水)17:30開演 売り切れ
9月26日(木)17:30開演 売り切れ
9月27日(金)17:30開演 売り切れ
9月28日(土)14:00開演 売り切れ
9月29日(日)14:00開演 売り切れ

※受付の開始時間は開演の40分前です。

【会場】
THEATRE E9 KYOTO

【チケット販売】
自由席/日時指定/税込

購入はこちらから↓

共通舞台チケットページ

中学生以下無料
※未就学児入場不可
※車椅子でご来場のお客様はチケット購入時、備考欄等でお知らせください。


【チケット種別について】

〈一般〉 前売 4,000円/当日 4,500円
〈U25〉 前売 3,000円/当日 3,500円
〈サポーターチケット〉 5,000円(懇親会*付き)
〈フレンドチケット〉 10,000円(懇親会*+次回公演チケット(1枚)付き)
〈パートナーチケット〉 30,000円(懇親会*+本公演チケット(2枚)+次回公演チケット(2枚)付き)
〈パトロンチケット〉 100,000円(懇親会*+本公演チケット(3枚)+次回公演チケット(3枚)付き+会場配布パンフレットにお名前を掲載**


* 懇親会

懇親会日程:

10月4日(土)14:00~17:00

10/5(日)14:00~17:00

10/19(土)14:00~17:00

10/20(日)14:00~17:00


公演後日に開催する懇親会への参加券付きチケットです。共通舞台のメンバーと作品のことを振り返りながら一緒にお話しましょう。懇親会の会場は京都市内です。購入者様に直接お知らせします。
懇親会参加予定者:村上太基(演出)、鈴木嵩久(俳優)、ミラーロッティー響子(アートマネージャー)、佐藤譲(プロデューサー)

**会場配布パンフレットにお名前を記載

『ロミオとジュリエット』公演当日の会場でご来場者さま全員に配布するパンフレットに、ご購入者さまのお名前を支援者御礼として掲載させていただきます。パンフレットへのお名前の掲載方法、掲載の有無に関しては、購入者様のご希望を伺います(9月1日締切)。


【お問合せ】
こちらのメールアドレスより直接お問い合わせください。
ticket@co-stage.com